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XM4?CX True Wireless?いやいや私はB&O。2.4万円に値下がりしなんとか手が届くBang&Olufsen「Beoplay E8 2.0」をレビューする【完全ワイヤレスイヤホン】

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この記事を書いている2021年夏、世の中でアツい完全ワイヤレスイヤホンといったら最近発売されたソニーの「WF-1000XM4」とゼンハイザーの「CX True Wireless」の2つだろう。どちらも大人気モデルの後継機ということで世間からの注目度は非常に高く、ネット上でも購入報告を数多く見かける。

……が、その陰で定価3.8万円のワイヤレスイヤホン「Beoplay E8 2.0」が2.4万円にまで値下がりしていることはあまり注目されていない。すでに後継機「E8 3.0」や「EQ」が出て型落ちとなっているということでこのような値段になっているわけだが、今回はこちらを購入したのでレビューしていきたい。

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ヨドバシの販売ページ( https://www.yodobashi.com/product/100000001004471991/ )より

kanjitsu-boplay.jp

本体とご対面

さっそく本体を取り出してみよう……と思い箱を開けたのだが、その瞬間にもう衝撃を受けた。上品な佇まいのなかにどっしりとした存在感があって、とんでもなく風格が漂っている。

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以前から何度か触れているが、僕は中古ガジェットの販売に関わるバイトの歴がある。そういうわけで「開封したことのあるイヤホン」の数はそれなりに多い。AirPods Pro、ソニーのXM3、ゼンハイザーのMomentumなど、比較的高級なものも含め触れた回数自体はそれなりに多い。だが、そのうえで、このE8の質感は他の追随を許さない、圧倒的なものだと素直に感じる。箱から取り出すだけで、高級なマカロンを手にするような、あるいは宝石を手に取るような、そんな感覚を味わうことができる。

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上質感あふれるケースの素材はプラスチックでも布でもなく、なんと本革である。なんという高級感。お高いくせに真っ白プラスチックな某耳うどんなど、もはや比較の対象にすらならないレベルである。

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背面にはUSB Type-Cの充電端子と、ケースの電池残量を表すLEDインジケーターが備わっている。イヤホン本体の電池残量はスマホ側から確認できるが、ケースの電池残量はできないのでこのインジケーターは地味にありがたい。

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ちなみに、このケースはワイヤレス充電にも対応しており、一般的なQi規格のワイヤレス充電器で充電が可能である。購入前は「そんなのいらないでしょ……」なんて思っていたのだがいざ使ってみるとこれが予想以上に便利で、今ではほぼワイヤレス充電以外使っていない。

(※関連記事)

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イコライザーをいじり、音楽を聴いてみる

さて、肝心の音質についてだが、イコライザーによる調整を一切しない初期状態だと音が、とくに低音がかなり弱い。これといって低音にこだわりはなく、どちらかというと中~高音域重視な音が好きな僕ではあるが、それでもちょっと物足りないと感じるレベルだ。というわけで、B&Oのアプリからイコライザーを開き、音の味付けをいじってみよう。

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このアプリの特筆すべき点は、このイコライザーのUIである。見ての通り、円形のマップの中で白丸を動かすだけで、専門的な知識が一切なくとも好みの音質を設定できてしまうのだ。音楽に関して知見の深い人は逆にこれでは不満なのかもしれないが、僕みたいな素人にとってはこんなありがたい仕様はない。今回は上の画像のように、高音をしっかり出しつつ全体的に「energetic」に寄るような味付けにしてみた。

そのうえで、さらにある程度エイジングも済んだうえでの感想ではあるが、E8 2.0の音質は控えめに言って最高だ。ピアノや弦楽器など中高音域の音が得意なようで、そういう音が響くような曲だと本当に「耳が幸せ」の一言に尽きる。もちろんボーカルも伸びやかに美しく聴こえる。低音重視のイヤホンではないので低音の迫力を求める人には向かないかもしれないが、低音域もちょっと控えめながらもくっきりとした解像感のある音が鳴るので、ズンズン来るような低音にこだわりがない人ならおそらく満足できるだろう。先ほどから絶賛している本体の高級感も相まって「今、いいイヤホンで音楽聴いてる!」という満足感が半端ではない。

 

装着感や使用感について

音質以外の点では、実際に使ってみると、その密閉性の高い装着感に驚く。このイヤホンはアクティブノイズキャンセリング(周囲の騒音と逆の波形の音を出すことで騒音を打ち消す、最近の高級イヤホンによくある機能。以下ANC)を装備してはいないが、それでもつけた瞬間に周りの音がスッと消える感覚がある。駅などで使ったとしても、個人的には許容できる程度にノイズを軽減させてくれた。装着感がしっかりしているからといって、イヤホン本体が大きすぎて耳から落ちそう……なんてこともなく、なるほど絶妙な塩梅で設計されているんだなぁということがわかる。

 

使用していて気になった点としては、接続安定性は微妙である。E8 2.0は右耳と左耳が相互にペアリングする仕組みで、ここが安価なTWSとの違いのひとつとなっている(安価なものは右耳と左耳がそれぞれ別々にスマホとペアリングするものが多い)。理屈の上ではこの仕組みのほうが左右の接続は安定して行われるはずなのだが、E8 2.0に関しては右耳と左耳の間の接続が弱いのか「一瞬片耳だけ途切れる」みたいなことがしばしばある。国内外のほかのレビューを読んでも同様の指摘はなされていたので、うちの個体が初期不良というわけではなくおそらく仕様である。まあ一瞬で復活するので致命的な問題というほどではないが、せっかく聴き浸っていたのに没入感が損なわれた……なんてこともないわけではない点だけは注意しておくべきだろう。

それから、電池の持ちはそこまでよくない。1回の充電で連続再生できる時間は公称でも4時間しかなく(参考までに、ソニーのWF-1000XM3は連続6-8時間)、しかも実際にはもっと短いのだ。ということは当然、頻繁にケースに戻してやらないといけないわけで、ここも地味ながらマイナスポイントといえるだろう。

 

外音取り込みモードについて

E8 2.0には外音取り込みなる機能が搭載されている。これはANCとある意味対になるような機能であり、要は「本体についているマイクで周りの音を取り込み、それを音楽といっしょに流すことでイヤホンを外さなくても周りの音が聞こえる」というものである。

これの使用感については言葉で説明するのがなかなか難しいのだが、なんだかボワンボワンした不思議な聞こえ方になるもののたしかに周りの音が聞こえやすくはなる。この機能だけで本格的に人と会話できるかというと正直微妙なのだが、「コンビニでちょっとお茶買いたい」くらいのやり取りであればイヤホンをつけたままできる。左耳を1回タップするだけで起動できるので、使い道は限られるものの使用頻度は意外に高い。「あれば嬉しい」くらいの機能だといえるだろう。

 

まとめ:とにかく「上質なイヤホン」デビューしたい方向け

ここまでの内容から、このE8 2.0は人によって向き不向きがけっこうあることがわかると思う。コスパがよくて万人向け!というのとは少し違うな、というのが正直な感想だ。このイヤホンが向いているのはこんな人だと思う。

  • とにかく上質なイヤホンがほしい人
  • でも3万円を超えるような高級機にはちょっと手が出ない人
  • 低音よりも中高音をしっかりと聴きたい人

逆に向いていないのはこんな人。

  • ANCは絶対に譲れない人
  • もっと安くて高音質・多機能を求めるコスパ重視な人
  • 本体の質感とかどうでもいい、まともな音で聴ければそれでいい人
  • 低音がズンズン響かないと気が済まない人

じゃあお前はどうだったんだ、というと、結論としては買って大正解だったと思っている。これだけ上質なイヤホンを持つと日々の音楽鑑賞の満足度は嫌でも上がるし、ANCに関しても本体のフィット感の高さゆえにある程度カバーできていると感じる。低音が多少弱いのも、個人的には中高音の充実度を考えれば許容範囲内。2.4万円の出費は(B&O製品にしては安いとはいえ)かなり、かなり痛いものではあったが、その痛みに見合うだけの満足を得られていると感じている。ちょっと型落ちにはなってしまっているが、この記事を読んで「これだ!」と思われた方は、ぜひイヤホン選びの候補に加えてみてはいかがだろうか。

 

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