今回は、USB Type-AとType-Cが両方使えるUSBメモリがほしくて購入したLexarの「E32c」について、PCやスマホでの動作検証や速度テストをしつつ使用感をレビューしていく。2種類のUSBが両方使える有名メーカー製のUSBメモリとしては最安クラスの価格(Amazonで1,000円を切る程度)だが、どこまで実用性があるのか検証していきたい。
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開封
このようなパッケージに入ってやってきた。とくにコメントするようなこともない普通のパッケージだが、このパッケージ自体が保証書を兼ねているようだ。
本体を取り出してみると、このようにサイズがとても小さいことがわかる。イヤホンと比べてみてもこんな感じで、かなりのミニサイズだ。
このUSBメモリはType-AとType-C兼用ということで、Type-Cコネクタの部分をくるっと回すと……
このように、Type-Aのポートが出現する。Type-Cのほうにはキャップなどがないので、普段はこの向きで持ち運ぶのがよさそうだ。
読み書き速度を計測
さて、次はType-AとType-Cそれぞれの端子において、CrystalDiskMarkを回して読み書き速度を測定する。測定に使うのは、両方の種類のUSB端子(どちらもUSB3.2)を備えたノートPCの「HP Pavilion Aero 13-be」。
Type-A接続のときの速度はこんな感じ。まあ安物のUSBメモリという感じの速度だが、とはいえこれで困ることがあるかと言えばそんなにない。
Type-Cのときの速度はこんな感じ。正直同じだろうと思っていたのだが、思った以上に差が出たので驚いた。Type-CがあるPCに接続するときは、できる限りType-Cで接続したほうが快適に使えそうだ。
Lexar DataShieldとその使い方
さて、このUSBメモリをPCに挿してみると、なにやら初期状態からアプリケーションのデータが入っていることがわかる。
これはLexar Datashieldというアプリで、どうやらPCのファイルをこのUSBメモリにバックアップしておくためのソフトのようだ。バックアップデータはパスワードをかけて保護しておけるということで、とりあえず少し触ってみることにした。
アプリを起動して利用規約に同意すると、こんな感じでパスワードを設定する画面が現れる。ヒントについては、特になければ入力しなくても先に進める。
そうして初期設定を終えると、こんな感じでログイン画面が表示される。言語設定に関しては英語と中国語のみで、日本語は選べない。
というわけで、さきほど設定したパスワードを入れてログインすると、こんな感じでファイル管理画面が表示される。
管理画面はこんなUI。画面下側の「My Computer」からUSBメモリに転送したいファイルを探し出し、左上の「Drive」にドラッグアンドドロップすることでコピーができる。
コピーができるとこんな感じで、上の方の「My Protected Files」にコピーしたファイルが表示されるのがわかる。
2回目以降は、同じようにUSB上からこのアプリを起動し、パスワードを入れてログインするとファイルを閲覧できる。日本語に対応していないのは玉に瑕だが、無料のおまけにしてはまあまあ使いやすいアプリだなと感じた。オフラインでも使えるし、会員登録などが必要ないのも良い。
しばらく使ってみた
届いてから1週間くらい、主にデスクトップPCとノートPC、それから大学の共用PCとの間のファイルのやりとりに使ってみていたのだが、ちょっと小さくて紛失が怖いこと以外はとくに問題なく、普通に使えている。
Type-C接続に対応しているのはやっぱり便利だ。例えばMacBookなどType-C端子しかついていないようなノートPCにもそのまま使えるし、USBメモリの中身をさっと確認したい時なんかはスマホに挿して使うこともできる。こういうのを1本持っておくだけで全然違うなぁ……ということは思った以上にちゃんと実感できた。
まとめ 耐久性は未知数だけど…
もっともまだ1週間程度しか使っていないので、今後使いこんでいく上でどのくらい長持ちするかはわからない。1,000円切りという安さなので耐久性に不安がないわけではないが、それでも仮にもLexarブランドを名乗っているのだからある程度は安心できる……と思いたい。
耐久性に関することを除けば、とりあえず現時点ではいい買い物をしたなと思っている。やはりアダプタやハブなしでType-C端子に挿せるUSBメモリは便利なので、お買い得なこの製品はデビューに最適、といえるかもしれない。
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