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ガジェットと旅行記

【18きっぷ日本縦断プロローグ】鹿児島空港連絡バス「伊作・加世田・枕崎線」乗車記と枕崎駅の散策

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いつもはガジェットに関するネタを扱っているこのブログだが、今回からしばらく、中の人が2022年3月に行った「青春18きっぷ1枚で日本を縦断する旅」の旅行記を投稿していこうと思う。旅をしながらリアルタイムで書いたメモをベースに、なるべく詳細に書き起こしていきたい。

はじめに:今回の旅行について

今回の旅行の趣旨は、青春18きっぷ1枚を1人で使い、5日間かけて普通列車だけで日本を縦断、つまり鹿児島県南端の枕崎から北海道北端の稚内まで行くというもの。地図に書き起こすと、1日目~5日目でそれぞれ次のようなルートをとることになる。

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1日目はピンク、2日目はオレンジ、3日目は黄緑、4日目は青、5日目は紫の区間を移動する

今回の記事ではそのプロローグとして、枕崎出発の前日に乗った鹿児島空港連絡バス「伊作・加世田・枕崎線」の軽い乗車記、ならびに枕崎駅の周辺を散策してみたようすについて書いていきたい。

 

鹿児島空港にて

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鹿児島空港着陸後に撮影

成田からジェットスターの飛行機に乗り、鹿児島空港にやってきた。人生で初めてLCCというものに乗ったのだがとくに難しい手続きなどもなく、座席は狭かったが苦痛というほどでもなく、それでいて6,000円くらいで鹿児島まで連れてきてくれた。これはなかなかいい乗り物だなと思った。ジェットスターは鹿児島のほか、福岡や宮崎など多彩な航路があるようで、これからもお世話になる機会がありそうだ。

鹿児島の天気はあいにくの曇り空だったが、空港を出た瞬間「あっ、暖かい!」と明確に感じられるくらいには南国の気候だった。

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鹿児島空港はこんな建物で、地方にあるちょっと大きめの駅に毛が生えたくらいの大きさの2階建ての建物。巨大空港という感じではないが、2020年の旅客数ランキングでは国内9位に位置付けられるなかなかの規模の空港のようだ。ビルの中にはドトールやお土産屋さんなども入っており、そこそこ人でにぎわっていた。

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空港ビルの屋外には、このように足湯も用意されている。LCCやエコノミークラスの狭い座席で疲れていてもこれなら安心。ただこのときはあいにく足湯の席はすべて埋まっており、傍にある手湯に手を浸すにとどめておいた。

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こちらがその手湯。足湯と違い、比較的空いていた。手を1、2分浸して温まっていると、それだけでなんだか手荒れがマシになった気がした。まあブラセボ効果だとは思うが、もしかしたらめちゃくちゃ効能のある温泉なのかもしれない(?)

 

連絡バスに乗車

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ヒュンダイのユニバース。顔がかっこいいのでけっこう好きなのだが乗ったことはない

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エアロエースの新型。ローザやキャンターと同じデザインの前面に変更され、こちらもなかなか顔がいい

空港ビルの目の前にはバスターミナルがあり、ひっきりなしにバスがやってくる。本当に5分に1回くらいのペースでさまざまなバスが出入りするので、なかなか見ていて飽きない。

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今回乗車するのはこちら。いわさきコーポレーションが走らせている「伊作・加世田・枕崎線」で、車両は三菱ふそうエアロバスの2代目。トミカなんかではおなじみの車両だが、年式的にはそろそろレア車両になりつつある気がする。ちょっと懐かしさを覚えるこの車両に乗り、終点の枕崎を目指す。運賃は2,300円で、鹿児島空港発車時点では全部で6人が乗っていた。

 

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バスは16時ちょうどに空港を発車し、ほどなくして九州自動車道に入る。片側2車線の立派な高速道路だが、このあたりは車が少なくてとても爽快な走りが楽しめる。

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姶良(あいら)市付近を走行中。ゆるやかにカーブした見通しのいい下り坂で、車窓を眺めているのが本当に気持ちいい。

姶良といえば、おそらく理科や地理の授業で1回は耳にしたことがあるであろう「姶良丹沢火山灰」の姶良だ。2万年前に姶良カルデラがものすごい大噴火を起こして日本中にばらまいた火山灰で、なんと関東ローム層の中からも見つかっているらしい。そんなものすごいカルデラがあったり、空港に足湯を作るほどたくさんの温泉が湧いていたりと、火山活動の活発なところに来たんだなあと早くも実感する。

 

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バスは鹿児島ICで九州自動車道を降り、そのまま指宿スカイラインへと入る。先ほどまでとは打って変わって、うねうねとした道を進んでいく。運転手さんはさすが慣れているようで、カーブが多くて車線の幅が狭い道でもバスはぐんぐんと進んでいく。

 

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指宿スカイラインを抜け、途中で2、3の小さなバス停を経て、バスは加世田へとやってきた。ここは沿線の一大拠点となっているようで、なんとここまでで車内の他のお客さんは全員降りてしまった。観光客というよりは地元の方の利用が多い路線なのかもしれない。

加世田のバス停には「鹿児島交通加世田バスセンター」というバスの運行拠点のほか、写真のようにSLやディーゼル機関車が展示されている。これはかつて存在した「鹿児島交通枕崎線」の車両で、この加世田バスセンターはその跡地なんだとか。枕崎線は1914年に開業したかなり歴史ある路線だったが、1983年に豪雨災害によって不通になり、翌年そのまま廃線となったらしい。

 

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僕1人だけを乗せ、バスは一路枕崎を目指す。道中では桜が咲いているところも見られた。この日の東京は真冬のように寒く、桜なんてまだ河津桜以外つぼみもないような状況だったのだが、やはり南九州の春はずいぶん早いようだ。

 

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17:40、バスは定刻より5分早く枕崎駅前に到着した。早着となったのは、この日はお客さんが少なくて乗降に時間がかからなかったがゆえだろう。非常に快適なバスの旅が楽しめたのでいち旅行者としてはすごくありがたかったのだが、ちょっと採算が心配になる利用状況だ。

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降りたバス停のすぐ脇には待合所(1つ前の写真の建物)があり、その脇にはこんなモニュメントも置かれていた。ここは日本最南端の始発駅。明日はここから始発列車に乗り込み、5日間かけて稚内を目指すことになる。

 

枕崎駅と駅を見下ろす高台

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待合所から1、2分歩いたところに、JR枕崎駅は位置している。無人駅だがきれいに整備されており、それでいて風格も漂っている。

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枕崎駅の看板と、最南端の車止め。日本列島のいたるところに走っているJRの線路が、最後に行きつく場所だ。

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駅前には、カツオの行商を模したこんな像も置かれている。もともとカツオ節の産地だった枕崎だが、明治28年にこの地を通過した台風によりたくさんの漁船が遭難し、多くの漁師たちが妻子を残して亡くなってしまった。残された遺族たちの生活は苦しく、生計を立てるためにカツオ節の行商が盛んに行われるようになった。そのことを後世に伝えるべく、この像はここに立っているんだとか。

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駅舎の中はこんな感じで、レトロ風な雰囲気を放っているが意外にも真新しい建物。2006年に旧駅舎が解体されてホーム1本だけの寂しい駅になっていたが、地元からの寄付などにより2013年に今の駅舎が新築されたとのことだ。中には自販機やベンチなどがあり、山幸彦の像も置かれている。山幸彦は神話「山幸海幸」に出てくるキャラクターで、船でこのあたりにたどり着いたとされている。

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駅としてはこのように、1面1線の棒線駅となっている。列車交換などはできないので、この駅に入ってきた列車は基本的にはすぐに折り返していくことになる。

 

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また、近くの高台からは、このように駅を見下ろすこともできる。ついでに枕崎の街並みも一望できるし、潮風や波の音まで感じられるなかなかいいスポット。

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31.272203, 130.300525

地図でいうとこのあたり。ただし、展望台などではなくあくまで一般道路の路肩なので、車や歩行者の通行を絶対に妨害しないようくれぐれも注意したい。長時間の居座りや三脚の使用は、常識的に考えてNGだと思う。

 

夕食のカツオ丼と明日の朝ごはんの買い出し

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せっかくだから夕食も枕崎らしいものをと思い、今回はカツオのお刺身がのった丼をいただくことにした。カツオはどちらかというと臭みの強い魚で、臭み対策としてたたきにしたりカツオ節に加工したり……が一般的なのだが、このお刺身は臭みが全くなくて本当においしい。赤身魚らしくあっさりしていて、それでいてうまみはしっかりと感じられる。ボリュームも十分で、これはなかなか「あたり」の一品だった。

hamarankai.makurazaki.net

今回お邪魔したのはこちらの「だいとく」さんというお店。かつおラーメンなどカツオ料理のほか、鹿籠豚の料理も提供しているらしい。いつかまた枕崎を再訪する機会があれば、こちらも試してみたいものだなと思う。

 

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さて、上述の通り、明日の朝は始発で枕崎駅を出発することになる。お宿の朝ごはんにはちょっと間に合わないので、ここで明日の朝ごはんを調達しておくことにする。利用したのはスーパー「タイヨー」枕崎店。タイヨーは鹿児島、宮崎に展開している地元のスーパーらしく、この枕崎店は枕崎駅のすぐ目の前に位置している。

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購入したのはこの「キングチョコ」という菓子パン。チョコクリームをはさんだパンにチョコがかかっており、100円以下のお手頃価格ながらなかなかボリューミーでおいしかった。これはイケダパンという鹿児島の製パン会社が作っているもので、鹿児島では定番商品のひとつらしい。思いがけずご当地グルメが楽しめることになり嬉しかった。

 

次回予告

今回はプロローグということでお届けしてきたが、次からは本編となる「青春18きっぷで日本縦断」の旅行記を書いていきたい。次回(第1回)は指宿枕崎線の乗車記の予定。投稿が済んだらリンクを追記します。

 

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※この記事内の情報は、2022年3月22日現在のものです。最新の情報については、各社のWebサイトなどで随時確認をお願いします。